こんばんは。kalingonです。
たった一つの真実見抜く 見た目は子供 頭脳は大人 その名は。。。名探偵○○○
このフレーズを聞いてなんのことかわからない方はそう多くはおられないでしょう。
最近はさすがに飽きてきて毎週の放映は見てませんが、むかしは子供と一緒に毎週欠かさず見ていました。いまでも劇場版やスペシャル版は見ていますが、まあしかしよくあれだけネタが続くものだと思います。(;^_^A
毎回コナンが鋭い推理に基づいて殺人事件の証拠を集め、眠りの小五郎の声を借りて犯人を追い詰めていく姿は痛快で根強い人気の理由になっているのでしょう。
この証拠探しが相場の分析に似ていると思うのは私だけでしょうか。
殺人犯は普通犯人のような顔をしていませんのでコナンは犯人が誰かを推理しなければなりません。しかし当たり前ですが推理だけでは犯人は逮捕できません。確かな証拠が必要です。あやふやな証拠では警察が犯人を逮捕しても検察は起訴できないということになります。たとえ起訴しても裁判で有罪にできなかったら逆に検察の黒星になってしまうからです。
殺人事件の捜査は過去の出来事を証拠に基づいて明らかにしていきますが、相場は未来の出来事を過去の事実に基づいて予測していきます。
よく「予想はよそう」なんていいますがそれは「こうなるだろう」といった断定的な予想はだめだという意味で、「こういう根拠があるからこうなる可能性が高い」という予測はしないといけないわけです。そうしないとトレードはできません。
そしてその根拠の判断基準は人それぞれでいいと思いますが、少なくとも「こういう事実をこういう基準で判断するとこういう根拠になるからこういうように予測できる」ということを客観的に説明できなければならないと思うのです。
それは「過去1年間のデータによるとこうなる可能性が高い」でもいいですし、「このレジスタンスラインは過去に何度も止められているラインだから今回も止められるだろう」でもいいですし、「ここで買ったけど含み損を抱えてしまった投資家はレートが戻ってきたから売りで決済するだろう」でもいいのです。
でも「なんとなく上がる気がする」ではだめなんです。たとえその予測が当たったとしてもだめなんですね。なぜなら客観性と再現性がないからです。いくらコナンや眠りの小五郎が「この人が犯人の気がする」と言っても警察は逮捕できませんし、まして裁判で有罪にすることはできないでしょう。
だからコナンは証拠を探します。そしてその証拠は明確なものがたくさんあるほど証拠能力が高いわけです。たいがいはコナンは複数の証拠を犯人に突きつけて犯人が言い返せなくなって自白を誘い、その自白がさらに証拠として追加されることになるわけです。
まあたまに「おいおい、そんな証拠でいいのかよ」と突っ込みたくなるものもあるのですがまあそこはアニメなのでご愛嬌です。
相場も同じですね。予測の判断基準は明確なものが多い方がいい。たくさんの根拠が重なっているポイントでエントリーするとかなり勝率が上がります。
でもね。例えば「MACDが上向いてるし移動平均線(MA)も上向きだしRSIも上向きなので根拠が3つ重なってる」こういうのはあまりよくないんですね。なぜならそれらは「上昇トレンドが出ている」ことをそれぞれ違う見方で表現しただけだからです。犯罪捜査で言えばみんなその人が怪しいという状況証拠ばっかりという感じですね。
そうじゃなくて例えば「何度も止められてるサポレジラインがあり、そのラインがフィボナッチの50%のラインと重なっているのでそこで押し目が入る可能性が高い」とか、さらに「レートがそのライン付近に落ちてきたときにちょうど移動平均線にタッチした」とかなるとこれはもうほぼ鉄板のエントリーポイントになるわけです。さらにそのポイントが東京や欧州市場の開始の時間と重なってたりするとほとんど完璧になったりするわけで、犯人もぐうの音も出ないでしょう。笑
ここで必要になるのはどういった根拠が証拠能力が高いのかという判断力とその根拠(優位性と同じです)はどういうところに現れるのかということを見抜く知識と洞察力ということになるのだと思います。
さあ明日から今年後半の相場が始まります。みんなでコナンになったつもりで証拠集めがんばりましょう。